今の状況を把握してみるだけでも何かが変わる?!

「フキハラ」の正体という本を読みました。フキハラとは、不機嫌ハラスメント。不機嫌は伝染しているというもの。これを聞いて、納得しちゃいますよね。不機嫌が人のそばにいると・・・こちらも良い気分はしません。私たちは、感覚的に察知して、しかも影響されてしまっているんですね。

今回は、こちらの本に書かれてある実験結果で思った「条件」について考えてみました。どんな条件なのか、今の状態がどうなのか、身体の使い方にも関わってきます。

不機嫌は伝染する

こちらの本

なぜ、あの人の不機嫌に振り回されるのか?フキハラの正体

満倉靖恵著

大学教授の著者が脳波の診断ができる装置を使って行った様々な実験結果から、私たちの脳の特性を解説してくれています。

私たちの脳は、喜びの継続力よりも不機嫌の継続力の方が圧倒的に高いと知り、自分の感情を考えてみると納得なのですが、ちょっとさみしい気持ちもありました。喜びの方が継続してほしいですよね・・・。

ただその特性を知れば、対処法は無限にあるわけで、どんどん新しい喜びを見つける達人になるのもありです。

褒められたときの脳の状態について

さて、この喜びは継続しにくい、というのを現した実験結果で、私は、一つだけ言いたいことがあるのです。

どんな実験かというと「褒められているのにストレスがたまる」という実験。あまりかかわりのない相手から褒められると、ストレス度は高まっていくのですが、信頼する相手から褒められるとストレス度よりも好きの度合いが高いという結果でした。

ただ、そのすきの度合いが継続しにくいということも書いてあり、そこが個人的にはとても残念に思ったのでした。

私たちは、褒められる相手によってもストレス度合いが変わるわけなんですよね。

そして、私は、ひとつ思ったことが、褒め上手の人が褒めたら、もっと結果は変わったのではないだろうか・・・。この実験は、学生たちが褒めたり、褒められたりした結果なわけで、こう言ったら失礼ですが、もっと人生経験がある褒め上手の人が褒めたら、初対面でもストレス度は低かったのではないか、好きの度合いの継続度が高かったのではないか、なんて想像してしまいました。

条件が違うと結果も変わる

どういう条件で、どういう状況での結果なのか、これはいろんなときに注意していきたいですよね。そして、どういう条件→どういう身体の状態というのもほんと私たちに大きな影響を与えています。

毎月彦根でやっているリラックス講座では、「楽な呼吸」の体験をしてもらいます。

顔の向きや、足や手の位置によって、呼吸の通りやすさが違います。しかも、日によって。前は右に顔を向けたから、右に向けるのが呼吸がしやすいのかと思いきや、今日は左に向ける方が呼吸がしやすい、ということもあります。

日々、身体の状態は変わります。そこに意識を向けてみるだけでも、

だから今日は、いつも飲みたいコーヒーが飲みたいと思わないんだ。

(数日前の私です。体調不良で寝ていたら、大好きなコーヒーを飲みたいと思わないんですよね。不思議ですよね。)

みたいに、自分の状態が分かると、まだ本調子じゃないんだな、と気づけるわけです。

最後に

今の状態を感じる、今の状況を把握する。「今」に目を向けるだけで、目の前の出来事に深みがでてくるかもしれません。身体から自分の今を知ることもできる「リラックス講座」(オンライン開催)や

「身体の使い方講座」(彦根で開催)もおススメですよ。