コラムなんまる~氣功の道は自由への道⑩~
「超人への過程③:氣を練る」
こんにちは。
仙道(氣功)の目指すところの一つは、
どこまでも氣を強めてコントロールすることにあります。
そのためにはまず「氣を感じる」必要があります。
氣を認識しないことにはコントロールもできないですからね^^
そのためのトレーニングが前回お伝えした記事になります。
そして前回の最後に「次回は陽気を発生させる」ことをテーマにするとお伝えしたのですが、
その前に大切なことがありました。
それが今回の記事「氣を練る」です。
そして本格的に仙道の世界に入っていくためには「氣の強化」が必須です。
今日は氣を強化するために有効な「氣を練る」トレーニングを紹介します。
もくじ
氣を練るってどういうこと?
「練る」というと、どんなイメージが浮かぶでしょう?
私ははるか昔、小学生の頃に図工の受業でやった「粘土」を思い出します。
授業で「粘土を練る」ってやりましたよね??
今思えばどうして粘土を「練る」のか、その意味をうまく説明できないのですが(笑)
粘土を練ることによって適度に扱いやすく手になじむものになっていった記憶があります。
「氣を練る」も粘土と同じような感覚で行います。
そうすることで「氣」がよりはっきりと明確になり(氣の強化)、扱いやすいものになります。
氣の密度が濃くなる、という言い方をしても良いかもしれません。
ではそのためのトレーニング方法を紹介します。
氣を練るトレーニング
では早速氣を練るトレーニングを行っていきましょう。
まずは前回の記事でお伝えした2つのことを行います。
手のひらを敏感にする
※コチラの記事を参照ください
氣のボールをつくる
※コチラの記事を参照ください
手のひらを敏感にして、なんとな~く、氣のボールみたいなものが出来た!と思ったらいよいよ氣を練っていきます。
氣のボールを練る
では作った氣のボールを練って密度を濃くしていきます。
①氣のボールを両手で包むように挟みます。
(この時、指の間は広げるようにします)
②ボールの輪郭をなぞるように両手を動かし、ボールの縁を明確に感じるようにしていきます。
(両手を左右に捻じるように動かしてボールの表面をなぞるようにします)
③両手の平を離したり近づけたりを繰り返し、氣のボールを広げたり狭めたりする。
またその時の手のひらの感覚を注意深く観察していく。
(両手を近づけたときはボールの反発を感じたり、離したときは手のひらが引っ張られる感じがでる。)
なんとなく氣のボールを作れたら、そのボールを練ることでより濃密なものに変化していきます。
下丹田で氣を練る
手で氣を練る感覚がつかめてきたら、今度は身体の他の部位で氣のボールをつくり、練ることを行ってみます。
手の次の段階としては下丹田がやりやすいと思います。
下丹田で発生した陽気(※)を腹圧や肛門の動き、意識を使って練っていきます。
※陽気については次の記事で解説する予定です。
まとめ
作り始めはかすかにしか感じられない氣のボールも、
氣を練るトレーニングを繰り返すことでより明確なものになっていきます。
氣のボールは最初は手のひらで扱うことから始めて、
慣れてきたら身体の他の部分でも同じことができるように訓練していきます。
そのようにして氣のコントロール能力を養っていきます。
次回の記事では小周天をクリアする重要なポイントとなる「陽気」について説明しますね。
(このコラムは不定期更新です)