コラムなんまる~氣功の道は自由への道⑥~
「仙人の超能力(術)」
こんにちは。

もうすぐウニ丼の季節が近づいてきてワクワクしています。
毎年ウニ丼のメッカである「積丹」にいくのを楽しみにしているのです😊
<記事本文の前にお知らせ>
来月4月より、ベーシックコース新講座「小周天」を開講致します!
詳細や日程は後日イベントページにて!
前回までの記事で、
仙人は人間の三大欲求(食欲、性欲、睡眠欲)のみならず、
必要であれば呼吸も必要としない能力がある、
という話をしました。
まあ、そもそも仙人は
不老不死(長生)
霞を食って生きる
龍や雲に乗って空を飛ぶ
という存在ですから、今更「超能力」の話をしても・・・
というところではあります笑

が、仙人の伝説をみていくと、
個性といいますか、仙人によって得意な術、というのがあるようなのです。
そんな訳で今回は、超能力っぽい仙人の不思議な術を紹介したいと思います。
まずは体の一部を剣に変えることができる言われる「剣仙」の話から・・・
もくじ
体の一部を剣に変える「剣仙」
中国には、昔から剣仙(けんせん)という、体の一部を剣に変えることができる不思議な仙人たちの話がある。
(中略)
こうした剣仙は、今なお存在すると許進忠(著者が度々訪れた若い仙人)がいっていた。彼によると日中戦争のころ、日本の砲艦が揚子江をさかのぼり、とある村を攻撃しにいったという。この村の奥に山があって、そこには昔から剣仙と呼ばれる仙人が住んでいたそうだ。
この剣仙は舌を剣に変える仙人で、さっそく日ごろ世話になっている村人を助けるため霧をわかし、ついで舌をスルスル伸ばして砲艦を攻撃した。あまりの気味悪さに、砲艦は、ほうほうの態で逃げ去ったという。
高藤聡一郎著「秘宝!超能力仙道入門」
体の一部を剣に変えるなんて、
アニメに出てきそうな技を使う仙人がいたんですね😊

続いては、有名な諸葛孔明の話です。
彼は天候を操り戦いを有利に導くことができる能力があったそうです。
符咒の術で天候を操る「諸葛孔明」
孔明は、当時の中国の歴史の流れが一変したといわれるほど重要だった赤壁の戦いで、符咒の術を使い、風を起こし、みごと曹操がひきいる魏の水軍を焼き払い、全滅させるのである。
「三国志演義」によると、孔明は長江沿いの河岸に壇を設け、周囲を旗や幟(のぼり)で囲み、そこへ登って剣をふるい、髪を振り乱して霊符を焚き、呪文をとなえつつ、東風が吹くことを念じたという。
やがて、壇の下に整列した兵たちの頭上を、その季節には吹くはずのない東方からの風が吹きはじめ、長江をうめつくした魏の軍船に、蜀軍が放った火が燃え広がりすべて焼きつくしたのである。
高藤聡一郎著「秘宝!超能力仙道入門」
諸葛孔明といえば、やりての軍師として有名ですけど、
数々の戦を勝利に導いた秘密は天候を操っていたことにあるのでしょうか。

さて、武術的な技から気候制御まで様々な術を操る仙人ですが、
極めつけの技を紹介しましょう。
壺の中に住む仙人『(壺公(ここう)と費長房(ひちょうぼう)の話』
汝南(じょなん)というところに、薬屋を開いている壺公という仙人がいた。もちろん仙人ということは隠しているのである。彼の家の天井に壺が1個だけ吊るしてあった。夜になると、壺公は店を閉め、その壺の中に入ってしまうのである。壺といっても酒ビンほどのもので、とても人が入れるしろものではない。
これをあるとき、町役人の費長房という者が見つけ、壺公がただ者ではないことを見抜く。以後、費長房は、いつも壺公の店の前を掃除したり、食べ物を届けたりする。しかし壺公は、受け取ってもありがとうもいわない。
そんなある日、費長房の真心を認めた壺公は彼を壺の中へ招待する。費長房が入ってみると、それはただの壺ではなく、仙人の宮殿だった。高い建物や門が立ち並び、二階づくりの長廊もあった。(中略)
呆然としている費長房に向かって壺公は、昔、天界の役人だったこと、役目怠慢の咎で人間界へおとされたことなどを告げたという。さらに彼が仙人にめぐり会えた運の強さをほめる。
酒もりをして楽しく時を過ごし、最後に壺公は、旅に出るのでいっしょに行かないかと費長房を誘う。行くというと青竹を1本渡され、これを自分の寝台のところに置いてこいといいつけられた。
青竹を置いて家を出ると、家の者は長房が寝台の上で死んでいるのを見て、嘆き悲しむのである。その後、費長房は壺公について旅に出て仙道を習うのだが、はたせず、家に帰るという話である。
高藤聡一郎著「秘宝!超能力仙道入門」
酒ビンの中の宮殿に住むなんて、
ずいぶんエコな仙人ですよね🤣

仙人の話はこの手のものがとても多くて、
胡媚児(こびじ)という仙人はいつもガラスのビンを持ち歩き、
見物人に出させたお金をビンに中に入れては消していたそうです。
そして自分がピンチになると自らがそのビンに入って消えるのです。
また太玄女という仙女は、
弟子をつれて山を歩き、日が暮れるとそばの石を杖で叩くのだそうです。
するとまるで門のようにそこが開き、中には部屋、家具、敷物、布団、食事の用意までが
されていたということです。
このような話を聞くと、
時空を超える能力を持っているようにも思えますね^^

さて、書籍でそのような仙人の能力を紹介した高藤聡一郎氏は
重要なことを書き記しています。
仙人がなぜ修行をするのか、その目的です。
ただ、大事なことは、こうした能力を得んがためだけに仙道があるのではないということだ。仙道の真の目的とは、われわれがガンジガラメになっている人間社会の規範とか常識とかいったもの、いやそれどころではない、もっと奥深い生命の法則とか宇宙の因果律からも、個人を解放することにある。
そのためには、平凡な頭脳と世間並みの体力ではとても追いつかないから、こうした常人を超えた英知とパワーのつく修行法を編み出したのである。
つまり仙道とは、この宇宙における真の自由人になるための道のことなのだ。
高藤聡一郎著「秘宝!超能力仙道入門」
「仙道とは、この宇宙における真の自由人になるための道のことなのだ」
そう。まさにこのために仙道(気功)を行う意義があるのです。
次回からは仙道修行の過程を説明し、
それによりなぜ自由を獲得できるのかについて考察してみます。
(このコラムは不定期更新です)