「知る」ことでリラックスできるようになる?私たちの無意識を知る。

リラックスって、できているようでできていない。できたと思ってもまだまだできる。そんな奥深いリラックス。なかなかできないと感じているのは、私たちの本能の影響があるからかもしれません。今回はそんなお話しです。

本能的な防衛システム3つ

先日、精神科医の先生のお話しを聞く機会がありました。敵に対する本能的な防衛システムについてです。
それは3パターンあり、


走って逃げる

戦う

③隠れる

①の走って逃げる例は、シマウマがライオンから逃げるのがこれです。心拍数をあげて酸素と栄養を循環させて、走らせます。ドキドキするのはこの現れです。

②の戦うの例は、サイ同士のケンカです。力を出すために、身体をかためる。首や肩がガチガチになるのは、闘争状態にあることも原因だそうですよ。

③の隠れるは、脚力や腕力がない弱い場合、こどもがあてはまります。こどもの頃って、かくれんぼが好きでしたよね。これは、DNA上にこどもの時期は、隠れることを楽しめるよう組み込まれているそうですよ。妙に納得でした。

そして、敵が見えないもの、例えばコロナでも同様の反応が出るそうです。

コロナの恐怖を感じただけでドキドキしたり過呼吸になる方のは、この①の防衛本能が働いているからだそうです。
また、②の場合もあって、身体をかためるので、首と肩がガチガチになってしまいます。
の場合は、家を出れなくなっちゃうみたいな感じですよね。

私たちはコロナを無意識に敵と感じ①~③の症状がでていたかもしれませんね。

コロナが敵じゃないと思えば、この症状を弱くできます。コロナがどういうものか知ることで、反応はおさえることができるそう。

このお話しを聞いて、自分で無意識に敵と感じ、呼吸が浅くなっていたり、身体を固めていることあるなと思いました。肩こりって、いろんなものを敵と感じて身体を固くさせていることが原因でもある、というわけです。

本能的、ということは、無意識に、こうやって身体に力が入ってしまうのが私たちの身体みたいです。いろんな場面で力が入っていそうですよね。

無意識に働く防衛本能

毎月、滋賀県彦根市でやっている「ひこゆるの会」。こちらでの身体の使い方の講座でも、この無意識を発見しました。そして、その後、精神科医の先生のお話しを聞き、あの無意識は防衛本能でもあったんだ、と納得したのでした。

ひこゆるの会では、

相手が近づいてきて、腕を持たれるが、それに反応しない、ただただ脱力する。

というワークをしました。
しかし、これ、無意識に反応しちゃうんですよ、身体が脳が。
相手が近づいてきた段階、まだ腕も持たれていない段階で、身体になんらかの反応がでるのです。

身構えちゃうんですよ!!

冒頭に書いた防衛反応が出ちゃうんですね。

いかに自分に集中するか、これがほんと重要だなと感じたのでした。

無意識に力が入ることが分かれば、力は抜ける


無意識に本能的に力が入るんだなと知ったうえで、力が入ったことに気づいたら、力を抜くことができます。さらに、こんな時に自分は力が入る、ということが分かれば、周りではなく、自分に意識を向けて、防衛反応を働かせないようにすることもできるわけです。

やはり、力が入っていると「知る」ことが大事なんですよね。
精神科医の先生のお話し中でも、「コロナがどんなのか知れば、怖くなくなる」と言っていました。正しく知り、怖くなくなれば防衛反応も弱まるわけです。

「知る」って大切だな、としみじみ感じたのでした。一度、無意識に入る力が抜ける体験ができるリラックス講座で、まずは力が入っていることを知ることしてみませんか?