コラムなんまる~氣功の道は自由への道⑪~
「超人への過程④:陽氣を発生させる」

こんにちは。

周天法を担当しております、なんまるです

 

超人(仙人)を育成するトレーニング法を紹介する「超人への過程」シリーズ。

前回までは「氣」を感じ、感じた氣を少しずつコントロールし強めていく方法を紹介しました。

 

しかし、まだ入口にすぎません。

玄関で靴を脱いでスリッパに履き替えてる段階です。

家の中には入っていないのです笑

 

今回は玄関から一歩入った段階とも言える「陽氣の発生」について説明します。

氣の「質」をコントロールするトレーニングの始まりです。

 

陽氣とは?

陽氣とは、「(心地よい)熱感を伴った氣」のことです。

 

心地よい、というのがポイントなのですが、

下半身で熱を発生させる場合は大抵心地よく感じるので大丈夫です。

(上半身で発生させる場合は心地よさを意識することが必要)

 

熱感を伴った「氣」と表現すると分かりにくい場合は、

シンプルに「熱感(=陽氣)」でも問題ありません。

 

なぜ陽氣を発生させるのか?

氣を熱として感じることで以下のメリットがあります。

 

閉じた経絡を開きやすい

この先の仙道の行では、

成長につれ閉じてしまった(=子供の頃には開き活性化していた)経絡

を氣を巡らすことでどんどん開いていくことになります。

 

その際熱感というパワフルな感覚が閉じた経絡を開くのに非常に役立ちます。

(炎や溶岩で経絡の詰まりの原因を燃やす、というイメージが役立つ)

 

明確に感じることができる

氣の感覚には、

ピリピリ、スースー、チクチク、ホワホワ、、、などなど

様々な感じ方がありますが、微細な感覚なので

判別しにくい部分があります。

 

中でも熱感は比較的だれでも感じやすく、且つ明瞭な感覚なので、

巡らしている身体の箇所を容易に判別することができます。

 

陽氣を発生させる方法

次に陽氣を発生させる方法について解説します。

 

陽氣を発生させる場所

一般的には丹田(下丹田)でまずは発生させることが、安全で効果的です。

 

慣れてくると下丹田以外の場所で発生させることも可能ですが、

仙道を始めたばかりの人が下丹田以外の場所で熱を発生させることはリスクもあり、あまりお勧めできません。

(特に上半身で陽氣を発生させる場合)

 

逆に下丹田で熱を発生させる分には、

いくら発生させても身体が元気になるだけなのでメリットしかありません。

 

イメージ法(意識の集中と想念)

体内で熱を発生させるコツはイメージ、集中、弛緩(リラックス)を上手に組み合わせることです。

 

まず大切となるのはイメージです。

より細かく説明すると意識の集中と想念(=意念)を用いて熱を発生させます。

 

具体的には炎やマグマを下丹田に想像します。

この時イメージがリアルであればあるほど良いです。

 

そしてこのイメージを意識を集中させ、強くします。

 

呼吸法

特殊な呼吸法(武息※)を用いて下丹田の集中を弛緩を繰り返すことで、

物理的に血流の増加を促します。

(※記事の最後で紹介しているベーシックコースにて習得できます)

 

そうすることで物理的にも熱を発生させ、熱を感じやすくします。

 

陽氣が発生したら、

以上の方法で陽氣が発生したら、

出来るだけそれを強くするようさらに熱を発生させていきます。

 

そうすると陽氣は勝手にグツグツと動くようになり、

うまくいくと会陰という、次のステップとなる小周天に向けて動き出します。

 

ただ、ここまで陽氣を強くするのは難しいので、

陽氣が発生してある程度強くなったら先に進んで問題ありません。

※独習の場合の話です。ベーシックコース、マスターコースで行うレッスンでは陽気の強さを気にする必要はありません(参考記事

 

まとめ

今回の記事では、仙道に取り組む上で重要なステップである

「小周天」の前段として大切な「陽氣」について取り上げました。

 

気功をする人の中には「陽氣」を飛ばして

いきなり「小周天」にチャレンジする方がいますが、

これはこれで危険が伴うのです。

 

熟練した方と一緒に行う場合は大きな問題は排除されますが、

独習で行う場合は一つ一つのステップをクリアしていくことが大切です。

 

明氣功会ではベーシックコースとして「陽氣を発生させるレッスン」を定期的に開催しています。

より本格、安心、効率的に仙道を学んでみたい方はぜひ参加されてみてください(詳しくはコチラ)。

 

さて次回の記事では、いよいよ「小周天」について取り上げます。

ここまでくると本格的な仙道の道が開かれていきますよ(^^♪

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

また次回、よろしくお願いします。

(このコラムは不定期更新です)