コラムなんまる~氣功の道は自由への道⑭~
「超人への過程⑦:全身周天とは?」

こんにちは。

周天法を担当しております、なんまるです

 

超人(仙人)を育成するトレーニング法を紹介する「超人への過程」シリーズ。

今回からは小周天の次の段階である「全身周天」について2回に分け取り上げていきます。

(今回の記事は過去記事「気脈について」と合わせてお読みいただくと分かりやすいと思います)

 

全身周天とは、

「小周天の次の段階」と書きましたが、

小周天はここまできたら卒業!というものではありません。

 

当コラムで度々紹介している仙道のバイブル「高藤 聡一郎著「秘法!超能力仙道入門」」では

全身周天のことを「小周天と大周天を結ぶトレーニング法」と説明しています。

(ついでにいうと全身周天とは高藤氏が名づけたものです)

 

伝統的な仙道では、小周天を繰り返し行い、

その中で氣が全身に満ち、十二正経絡から奇経八脈にも氣が通り満たされていく

尚も氣を満たし高めることを続けていくとそのどこかで大周天と呼ばれる段階に到達する、

ということが言われています(おそらく)。

 

ただその小周天⇒大周天を効率よく、スムーズに達成する「補助功(補助トレーニング)」として

小周天を行いつつ意識的に奇経八脈にも氣を通していく、というものがあったと思われ、

それを高藤氏が「全身周天」と名付けました。

 

分かりやすいため、明氣功会でもこの名称を取り入れております。

 

高藤氏は「秘法!超能力仙道入門」の中で全身周天を

第一段階から第三段階に分け説明しています。

 

全身周天の第一段階

全身周天の第一段階は、

いつもどおり小周天を行った後に、

腕、足の経絡と、帯脈(命門から腰に沿って一周する経絡)に氣を流す行法です。

 

つまり小周天を行った後に、意図的に奇経八脈に氣を通していくのですね。

(前記事「気脈について」を参照)

 

やり方は、

①まず小周天を行い陽氣を下丹田に戻す

②下丹田から会陰に移動し、足の内側から足裏の勇泉(ゆうせん)というツボへ流し、温養する。

③勇泉から足の外側を通り、尾てい骨から命門まで持ってくる。

④命門で帯脈を一周させる。

⑤命門から大椎(だいつい、首の付け根付近のツボ)まで上げる。

⑥大椎から腕の外側を通り、手のひらの労宮(ろうきゅう)で温養する。

⑦労宮から腕の内側を通り、壇中へ。

⑧壇中から下丹田に戻し、終了。

 

となります。

 

高藤氏によると、長いこと全身周天を続けていると、

やがて陽気は小周天のときのような線状の感じから、

棒状の太い感じに変わってくる、そうです。

 

そうなると次の全身周天の第二段階へと移行します。

(つづく)

 

(このコラムは不定期更新です)